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ヒューマノイド導入費用の内訳|本体以外に何がかかる?

・約4分で読めます費用ヒューマノイド導入ガイド
双腕ロボットの実機を確認する茶圓(上海・2026年11月)

人型ロボット(ヒューマノイド)の導入費用を「本体・周辺・システム構築・輸入・保守」に分けて解説します。大学の調達額や保守費の試算、レンタル料金など出典のある実例をもとに、見積で見落としやすい費用と費用対効果の考え方をまとめました。

「人型ロボットはいくらで導入できるのか」という質問には、本体価格だけでは答えられません。現場で動かすまでには、本体のほかに周辺機器・システム構築・輸入・保守の費用がかかるからです。この記事では費用の内訳と、見積で見落としやすい点を整理します。

導入費用は5つに分けて考える

お見積りに含まれる費用

01

機体

購入・レンタル・月額

02

輸送・輸出入

運送・保険・通関・据付

03

認証・安全

適合性の確認・安全設計

04

システム実装

開発・設備連携・検証

05

現場定着

教育・手順書・稼働評価

06

保守

対応範囲・部品・復旧

機体価格だけで比べると総額を見誤ります。日本到着後に動かすまでの費用をまとめて比べます。

本体価格はあくまで入口です。たとえば東北大学は2024年9月にUnitree G1の研究開発向け一式を6,605,500円、大阪大学は2024年10月に上位構成の一式を10,429,100円で調達しています。同じ機種でも、構成と付属品で総額が大きく変わることが分かります。

1. 本体価格の相場

人型ロボットの本体価格は、小型機の約74万円から、工場向けの双腕・車輪型の2,000万円超まで幅があります。最新の一覧は人型ロボットの価格一覧にまとめています。

ヒューマノイド・車輪型ヒューマノイドの価格の目安(円換算・安い順)

公表価格を1USD=150円・1CNY=21円・1EUR=165円で円に換算した目安です。税・送料・関税・保守・認証費の扱いは出典ごとに異なるため、日本到着の総額はお見積りでご案内します。

注意したいのは、研究や業務の開発に必要な「EDU版」「二次開発版」が標準版より高く、要見積になることが多い点です。

2. 周辺機器の費用

  • ・ハンド(手先):物をつかむ作業には専用のハンドやグリッパーが必要です。標準では付いていない機体があります
  • ・充電設備・予備の電池:稼働時間は2時間前後の機体が多く、長く動かすには交換用の電池や充電の仕組みが要ります
  • ・安全のための設備:人の近くで動かす場合は、センサーや区画の設計が必要になることがあります
  • ・ネットワーク:外部への通信を止めて閉じたネットワークで動かす場合は、その構築費がかかります

3. システム構築・アプリ開発の費用

ロボットに業務をさせるには、動作のプログラムや画像認識の調整、既存システム(倉庫管理や生産管理)との連携が必要です。この部分は現場によって大きく変わるため、多くの場合は個別見積になります。まず1つの工程でPoC(実証)を行い、効果を確かめてから広げると、無駄な開発を減らせます。

4. 輸入にかかる費用

  • ・国際送料(AgiBotの公式ストアでは送料500〜3,000ドルの実費と案内)
  • ・輸入時の消費税と、HSコードによっては関税
  • ・技適の確認・取得の費用(取得には約30万円・1〜2か月という指摘もあります)

手順は中国製ロボットの輸入ガイドで解説しています。

5. 保守と運用の費用

海外製の機体は、故障したときに部品やメーカーの対応を待つ時間が長くなりがちです。UBTECHの正規代理店を名乗るGA Roboticsは、年間の保守費を本体価格の約25%と試算しています。保守の範囲・対応時間・部品の在庫を契約前に決めておくことが大切です。

買う前にレンタルで試す方法

まず動きを確かめたい場合は、レンタルという選択肢もあります(いずれも2026年11月時点の各社の案内)。

サービス対象料金の目安
BotSharing JAPANAgiBot X2 Ultra6万円/日から(税別)
Robo RentaUnitree G11泊2日で5.5万円(税込)
EmplifAIUnitree G11日5万円から

展示やイベントにはレンタル、業務への組み込みを確かめるならPoCと使い分けると無駄がありません。

費用対効果の考え方

費用対効果は「ロボットに任せる作業の時間」と「その作業にかかっている人件費」から考えます。ただし人型ロボットは人と同じ速さで作業できるとは限りません。PoCで実際の作業時間・成功率・止まった回数を測り、その数字で判断するのが確実です。国の補助金が使える場合もあります(ロボット導入の補助金2026)。

小さく確かめてから広げる3段階

01

現場診断

自動化できる工程と制約を整理し、概算の費用と効果を出す

目安 1〜3週間
02

1拠点・1台の実証

選定から実装まで進め、実際の業務で効果を測る

目安 2〜6か月
03

複数拠点への展開

実証の結果をもとに運用を標準化して広げる

結果を見て判断

よくある質問

人型ロボットの導入費用は総額でいくらですか?

用途と構成で大きく変わるため一概には言えません。大学の研究開発向けの調達例では、同じUnitree G1でも一式で約660万円から約1,043万円の幅がありました。業務で使う場合はシステム構築と保守が加わります。

本体以外で一番かかるのは何ですか?

現場によりますが、業務に合わせたシステム構築・アプリ開発と、導入後の保守が大きくなりやすい費用です。保守費は本体価格の約25%という試算もあります。

小さく始める方法はありますか?

レンタルで動きを確かめるか、1つの工程・1台のPoCから始める方法があります。デジライズは現場の訪問と3Dマッピングで事前に検証してからPoCに進む進め方をおすすめしています。

この記事で紹介したロボット

G1画像
ヒューマノイド現地訪問
🇨🇳 Unitree Robotics 中国量産中

G1

身長132cm・約35kgの小型ヒューマノイド。二次開発にはEDU版(23〜43自由度)を選ぶ。

メーカー公表価格(目安)
約203万円〜323万円
AgiBot X2 (Lingxi X2) Neo / Ultra画像
ヒューマノイド
🇨🇳 AgiBot 中国出荷中

AgiBot X2 (Lingxi X2) Neo / Ultra

身長約1.31mの小型ヒューマノイド。Neoは演出・対話向けで二次開発非対応、Ultraは31自由度でセンサーと開発機能を加えた上位構成。

メーカー公表価格(目安)
約384万円〜
R1 Lite画像
移動マニピュレーター
🇨🇳 Galaxea AI 中国出荷中

R1 Lite

6自由度アーム2本を備えた汎用モバイルマニピュレーション機。Physical Intelligenceのπ0.5の開発基盤にも使われた。

メーカー公表価格(目安)
約600万円

どのロボットが合うか分からなくても大丈夫です。

「工場で部品を運ばせたい」「点検を自動化したい」など、やりたいことを書くだけで構いません。機体選びから見積・開発計画までご提案します。

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