ロボット導入の補助金2026|省力化・新事業進出・物流向けを比較

ロボットやヒューマノイドの導入に使える国の補助金を2026年11月時点で整理しました。中小企業省力化投資補助金(一般型・カタログ注文型)、新事業進出・ものづくり商業サービス補助金、物流施設向けの補助まで、上限・補助率・締切と使い分けを比較します。
ロボットの導入には国の補助金が使えることがあります。ただ2026年度は制度の統合や名称の変更があり、「ものづくり補助金で探したら公募が終わっていた」という声も聞きます。この記事では2026年11月3日時点の公式情報をもとに、ロボット導入に使える主な補助金を比べます。
補助金の要件・締切・上限は公募回ごとに変わります。申請の前に必ず各事務局の最新の公募要領を確認してください。この記事は申請の可否を保証するものではありません。
ロボット導入に使える主な補助金
| 補助金 | 上限の目安 | 補助率 | 締切・状況(2026年11月3日時点) | ロボットとの相性 |
|---|---|---|---|---|
| 中小企業省力化投資補助金(一般型)第9回 | 従業員規模に応じて750万〜8,000万円(大幅賃上げ特例で最大1億円) | 中小企業1/2(特例で2/3)・小規模事業者2/3 | 11月4日公募開始・12月上旬受付開始・12月下旬締切予定 | ◎ 現場に合わせた設備・システムに使える |
| 中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型) | 最大1,500万円 | 制度による | 交付申請は随時受付 | ○ 登録製品(配膳・清掃ロボットなど)のみ |
| 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 第2回 | 革新的新製品・サービス枠は2,500万円(特例3,500万円)、新事業進出枠などは7,000万円(特例9,000万円) | 1/2(小規模・再生事業者2/3) | 申請受付11月30日から・締切12月25日15時 | ○ ロボットを使った新製品・新事業の設備投資 |
| 物流施設におけるDX推進実証事業(国土交通省) | 自動化・機械化機器は1社3,000万円(賃上げで3,300万円) | 1/2以下 | 2026年度分は5月22日で締切済み・次回は未確認 | ◎ 倉庫・物流施設の自動化 |
旧ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)は公募が終わり、新しい受付は新事業進出・ものづくり商業サービス補助金へ移っています。
中小企業省力化投資補助金(一般型)
人手不足の解消に効くIoT・ロボットなどを、現場に合わせたオーダーメイドの設備・システムとして導入する費用を補助します。ヒューマノイドや協働ロボットに、システム構築や現場への組み込みを組み合わせる導入がもっとも当てはまりやすい枠です。
- ・第9回は2026年11月4日に公募開始、12月上旬に申請受付開始、12月下旬に締切の予定(詳細は後日発表)
- ・申請にはGビズIDプライムが必要。取得に時間がかかるため早めに準備する
- ・公式:中小企業省力化投資補助金(一般型)
カタログ注文型で選べるロボット・選べないロボット
カタログ注文型は、事務局が登録した製品の中から選んで導入する簡易な類型です。配膳ロボット・清掃ロボット・飲料補充ロボットなどが登録されています。一方で、登録されていないヒューマノイドや海外から輸入する機体は対象外になりやすいため、こうした機体は一般型で考えるのが基本です。
- ・公式:中小企業省力化投資補助金
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金
旧ものづくり補助金と新事業進出補助金を統合した2026年度の新しい制度です。機械装置やシステム構築の費用が対象で、ロボットを使った新しい製品・サービスや新事業のための設備投資に使えます。
- ・第2回は2026年11月2日に公募開始、申請受付は11月30日15時から、締切は12月25日15時
- ・公式:新事業進出・ものづくり商業サービス補助金
物流施設向けの補助
国土交通省の物流施設におけるDX推進実証事業は、物流施設の自動化・機械化の機器を、システムの構築・連携と同時に導入する場合に補助します。2026年度の公募は5月22日で締め切られており、次回の日程は確認できていません。倉庫へのロボット導入を考えている場合は、次の公募に向けてPoCを先に進めておくと計画を立てやすくなります。
- ・公式:国土交通省 報道発表
輸入機やヒューマノイドで申請するときの注意
- ・見積書:補助金の申請には見積書が必要です。海外メーカーの機体は為替・送料・関税で金額が動くため、日本到着の総額で見積を取ります
- ・納期:事業の実施期間内に納品・支払いを終える必要があります。海外からの輸入は納期に余裕を見ます
- ・技適と安全:無線を積んだ機体は技適の確認が必要です。詳しくは中国製ロボットの輸入ガイドをご覧ください
- ・費用の内訳:本体だけでなくシステム構築や現場への組み込みも対象になる制度があります。下の内訳を見積に分けて書いておくと整理しやすくなります
お見積りに含まれる費用
機体
購入・レンタル・月額
輸送・輸出入
運送・保険・通関・据付
認証・安全
適合性の確認・安全設計
システム実装
開発・設備連携・検証
現場定着
教育・手順書・稼働評価
保守
対応範囲・部品・復旧
申請から逆算した導入の進め方
補助金は「申請してから機体を探す」と間に合わないことがあります。先に現場を調べ、候補の機体と総額を固めてから申請に臨むのが安全です。
小さく確かめてから広げる3段階
現場診断
自動化できる工程と制約を整理し、概算の費用と効果を出す
目安 1〜3週間1拠点・1台の実証
選定から実装まで進め、実際の業務で効果を測る
目安 2〜6か月複数拠点への展開
実証の結果をもとに運用を標準化して広げる
結果を見て判断デジライズは現場の訪問と3Dマッピングから、機体の選定・見積・輸入・導入までを一貫して支援します。申請書の作成そのものは行いませんが、申請に必要な見積や導入計画の材料をそろえるお手伝いができます。
よくある質問
ヒューマノイドの購入に補助金は使えますか?
中小企業省力化投資補助金の一般型など、現場に合わせた設備・システムの導入を対象にした制度で検討できます。対象になるかは公募要領の要件と事業計画で決まるため、事務局の情報で確認してください。
ものづくり補助金は2026年もありますか?
旧ものづくり補助金は公募が終わり、2026年度は新事業進出・ものづくり商業サービス補助金に統合されています。第2回の締切は2026年12月25日15時です。
申請までに何を準備すればよいですか?
GビズIDプライムの取得、導入する設備の見積書、導入による省力化や新事業の計画です。ロボットの場合は機体の選定と総額の見積を先に固めておくと計画が立てやすくなります。
この記事で紹介したロボット
画像
画像R1 Lite
6自由度アーム2本を備えた汎用モバイルマニピュレーション機。Physical Intelligenceのπ0.5の開発基盤にも使われた。
画像UR7e(旧UR5e)
UR5eを2025年に改称し可搬を引き上げた中型協働ロボット。可搬7.5kg・リーチ920mmで組立・検査・マシンテンディングの主力機。