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中国製ロボットの輸入ガイド|技適・関税・PSE・安全規格の確認手順

・約6分で読めます輸入ガイド技適中国
ロボット企業の拠点の前に並んだ木箱(上海・2026年11月 デジライズ撮影)

中国の人型ロボットや四足歩行ロボットを日本で使うまでに確認することを順番に解説します。技適と180日の特例・関税と消費税・電気用品安全法・安全規格・データの送信先・保守と代理店まで、一次情報へのリンクつきでまとめました。

中国の人型ロボットや四足歩行ロボットは公式ストアから個人でも注文できます。ただし日本の工場や店舗で業務に使うには、届いてから困らないよう事前に確かめることがいくつもあります。この記事では輸入から現場に置くまでの流れを順番に整理します。

この記事は一般的な情報です。個別の案件の法的な判断を保証するものではありません。最終的な判断は所管の官庁・通関業者・専門家と確認してください。

輸入から現場に置くまでの全体の流れ

  • 1用途と設置場所を決める(どこで・誰の近くで・何をさせるか)
  • 2機体と構成を決める(ハンド・電池・SDKの版・保守)
  • 3無線・電気・安全の確認(技適・電気用品安全法・安全規格)
  • 4発注・輸送・通関(HSコードの確認・関税と消費税)
  • 5検品・初期設定・ネットワークの設計
  • 6現場でのリスクアセスメントと運用ルールづくり

順番を入れ替えて「先に買ってから考える」と、技適や安全の確認で使えない期間が生まれます。

技適:Wi-FiやBluetoothを積んだロボットの扱い

Wi-Fi・Bluetooth・LTEなどの無線を積んだロボットを日本で使うには、原則として技適(技術基準適合証明)が必要です。

技適のない機器でも、総務大臣が指定する外国の技術基準(FCC・EU RE指令など)に適合している機器に限り、届出をすれば最長180日まで実験などの目的で使える特例制度があります。対象は2.4GHz・5GHz・6GHz帯の無線LANやBluetoothなどで、LTEは対象外です。商用で使い続けるには正式な技適が必要で、取得に約30万円・1〜2か月かかるという指摘もあります。

関税と消費税

日本の実行関税率表(2026年10月31日版)では、HS 8479.50「産業用ロボット(他の号に該当するものを除く)」は基本税率・協定税率とも無税です。ただし輸入時には消費税がかかります。

人型ロボットやサービスロボットは構成によって別のHSコードに分類される可能性があります。通関業者と事前に分類を確認してください。

電気用品安全法(PSE)

充電器(ACアダプター)やリチウムイオン蓄電池など、電気用品安全法の対象品目にあたる部品を輸入して販売・使用する場合は、PSEマークの確認が必要です。対象品目を輸入する事業者は、事業を始めてから30日以内に届出をする決まりがあります。対象かどうかは品目ごとに判断が分かれるため、経済産業省の情報と専門家で確かめます。

安全規格と労働安全衛生のルール

規格・ルール関係する場面
労働安全衛生規則 第150条の4定格出力80Wを超える産業用ロボットは、接触の危険があれば柵や囲いが必要
2013年の通達(基発1224第2号)リスクアセスメントで危険がなくなったと評価できる場合などは柵なしで人と協働できる
ISO 10218工場で使う産業用ロボットの安全
ISO/TS 15066人と協働する作業での接触力など
ISO 13482(JIS B 8445)案内・搬送・介護などの生活支援ロボット

中国製ヒューマノイドはこれらの認証を持たないことが多いため、用途と導入場所に合わせて自社でリスクアセスメントを行う前提になります。

データの送信先とセキュリティ

2025年にはセキュリティ研究者が、Unitree G1のカメラ・マイク・センサーの情報が中国のサーバーへ定期的に送られていると報告しました。BLE経由で近くから乗っ取れる脆弱性も公表されています。いずれも研究者の主張で独立した検証は限られますが、工場や公共施設に入れる場合は次の点を契約前に確認します。

  • ・外部への通信を止められるか、閉じたネットワークで動かせるか
  • ・ファームウェアの更新を誰がどう管理するか
  • ・取得したデータの保存先と扱い

保守・部品と代理店

海外製ロボットは、故障したときにメーカーの対応待ちで長く止まるリスクがあります。UBTECHの正規代理店を名乗るGA Roboticsは、年間の保守費を本体価格の約25%と試算しています。

中国メーカーの日本代理店は短い期間で入れ替わっています。並行輸入品は保証・保守・技適の対象外になることがあるため、次の点を確認します。

  • ・国内に交換部品の在庫があるか
  • ・保守の対応時間と範囲(SLA)
  • ・代理店がメーカーの保証を引き継げるか

米国では外国製ロボットの規制が始まった

米FCCは2026年7月28日に外国製のヒューマノイド・四足歩行ロボットなどをCovered Listに加え、新しいモデルの米国での流通を事実上止めました(認証済みの既存モデルは対象外)。日本には同様の規制はありませんが、取引先や親会社が米国にある場合は調達の方針を確認しておくと安心です。

直輸入と国内代理店の比べ方

比べること直輸入国内代理店
本体価格安くなりやすい代理店の利益と保守が上乗せ
技適・電気用品の対応自社で確認対応済みの機体を選べることがある
故障時の対応メーカーとのやり取りが必要国内の窓口で受けてもらえる
二次開発の支援英語・中国語の資料が中心日本語の支援がある場合も

デジライズは特定メーカーの代理店ではありません。直輸入・国内代理店・レンタルのどれが合うかを用途から一緒に比べ、輸入の手続きと現場への導入まで支援します。価格の目安は人型ロボットの価格一覧をご覧ください。

お見積りに含まれる費用

01

機体

購入・レンタル・月額

02

輸送・輸出入

運送・保険・通関・据付

03

認証・安全

適合性の確認・安全設計

04

システム実装

開発・設備連携・検証

05

現場定着

教育・手順書・稼働評価

06

保守

対応範囲・部品・復旧

機体価格だけで比べると総額を見誤ります。日本到着後に動かすまでの費用をまとめて比べます。

よくある質問

中国製ロボットは個人でも輸入できますか?

公式ストアから注文できる機体はあります。ただし業務で使う場合は、技適・電気用品安全法・安全の確認と、故障時の対応を事前に決めておく必要があります。

技適のないロボットはすぐに使えないのですか?

総務大臣が指定する外国の技術基準に適合している機器に限り、届出をすれば最長180日まで実験などの目的で使える特例があります。商用で使い続けるには正式な技適が必要です。

関税はかかりますか?

HS 8479.50「産業用ロボット」は無税ですが、輸入時に消費税がかかります。人型ロボットは別のHSコードになる場合があるため、通関業者に事前確認してください。

輸入の手続きを任せられますか?

はい。デジライズがメーカーとの交渉・発注・通関業者と連携した輸送・技適や安全規格の確認・検品まで支援します。通関は通関業者が行います。

この記事で紹介したロボット

G1画像
ヒューマノイド現地訪問
🇨🇳 Unitree Robotics 中国量産中

G1

身長132cm・約35kgの小型ヒューマノイド。二次開発にはEDU版(23〜43自由度)を選ぶ。

メーカー公表価格(目安)
約203万円〜323万円
Jueying Lite3画像
四足歩行ロボット現地訪問
🇨🇳 DEEP Robotics 中国出荷中

Jueying Lite3

約12kgの研究・教育用四足。インターフェースを開放し、歩行ロボットの授業や研究、イベント演出に使われる。

販売店の掲示価格(目安)
約84万円〜215万円
AgiBot X2 (Lingxi X2) Neo / Ultra画像
ヒューマノイド
🇨🇳 AgiBot 中国出荷中

AgiBot X2 (Lingxi X2) Neo / Ultra

身長約1.31mの小型ヒューマノイド。Neoは演出・対話向けで二次開発非対応、Ultraは31自由度でセンサーと開発機能を加えた上位構成。

メーカー公表価格(目安)
約384万円〜

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